Kyoto University, Graduate School of Engineering, Department of Material Chemistry
Hirao Laboratory

(氏   名): 平尾 一之(ひらお かずゆき Kazuyuki Hirao)

(現   職): 京都大学 教授

(学   位): 工学博士

(職   歴):
1979年  6月 京都大学工学部助手
コロラド大学・レンセラー工科大博士研究員などを経て、
1987年  8月 京都大学工学部工業化学教室 助教授
1994年 10月 科学技術振興事業団創造科学プロジェクト(ERATO)総括責任者兼任(5年間)
1998年 8月 京都大学工学研究科材料化学専攻 教授
2000年 2月 科学技術振興事業団国際共同研究フォトンクラフトプロジェクトリーダー兼任(5年間)
2001年 8月 NEDOナノテクノロジープログラム ナノガラスプロジェクトリーダー兼任(5年間)
2002年 4月 京都大学附属福井謙一記念研究センター 副センター長兼任
2002年 10月 文科省 京都大学計算材料科学人材育成プロジェクト代表研究者兼任(5年間)
2005年  2月 京都知的クラスターグループ代表
2006年  6月 京大IIC/NEDO特別講座 光集積ラボラトリー総括責任者兼任
2006年  6月 NEDO三次元光デバイス高効率製造技術プロジェクトリーダー兼任(5年間)
2006年 12月 京都市イノベーションセンター長兼任
2008年  7月 京都環境ナノクラスター副研究統括および研究代表者兼任
2013年 1月 京都大学ナノテクノロジーハブ拠点長兼任
2013年 5月 京都次世代エネルギーシステム創造戦略グループリーダー兼任

(研究分野): 無機材料科学,応用物理学,理論化学,レーザー化学の研究に従事し,
フォトニクスガラスの開発,光機能無機材料の機能発現の新手法などを研究。

(業   績): 原著論文588報、特許出願162件、招待講演210件(2014年3月現在)

(現在の学会活動等):内閣府 総合科学技術会議ナノテクノロジー政策研究会委員
経産省 産学連携推進委員
文科省 科学技術・学術審査会臨時委員
文科省 高等教育局大学設置・学校法人審議会専門委員
ナノテクノロジービジネス推進協議会アドバイザリーボード・アドバイザー
財団法人ファインセラミックスセンター企画運営委員会委員
国際セラミックス連盟理事
国際ガラス委員会 常任理事および日本代表理事(Sterring Committee Member)
日本材料学会 関西支部長・理事
日本材料学会 ナノ材料部門委員会 設立委員長
日本学術会議 材料研究連絡委員会 幹事
日本学術会議 無機材料専門委員会 委員長
日本セラミックス協会 副会長
日本化学会 理事
ナノファイバー学会 副会長
日本化学会 無機化学ディビジョン主査
レーザー学会 諮問委員
京都水素燃料電池アライアンス統括
京都グリーンイノベーションネットワーク会長

  (中国)
浙江大学客員教授(2004~)
武漢大学客員教授(2006~)
西安交通大学客員教授(2006~)
中国計量大学客員教授(2008~)

  (米国)
Lehigh大学客員教授(2004)
Journal of Non-Crystalline Solids, Editor(2001~)
Chemistry Letters, Associate Editor(2001~), Board(2004~)
Chemical Record, Editorial Board (2002~)
Journal of Ceramic Society Japan, Editor(2007~)
中国珪酸塩学会 編集委員(2005~)
日本材料学会 編集委員長 (2009~2011)

国際ガラス会議2004(京都) 実行委員長
3rd International conference “Smart Materials Structure And Systems” Co-chair 

その他、現在 村田学術振興財団 評議員、泉科学技術振興財団 選考委員、日本板硝子材料工学助成会 選考委員、旭硝子財団 選考委員、実行委員、組織委員 多数

(主な受賞歴): 1983年 日本セラミックス協会 進歩賞
1990年 Gottardi国際賞(ICG)
1990年 新化学発展協会賞
1998年 日本セラミックス協会 学術賞
1999年 日本化学会 学術賞
2000年 Morey賞(米国)
2001年 アメリカセラミックス協会フェロー
2004年 産学連携功労表彰 経済産業大臣賞
2005年 Otto Schott賞(独国)
2005年 日本材料学会 学術貢献賞
2007年 JCerSJ優秀論文賞
2008年 Alfred R. Cooper Award(MS&T 2008国際会議)
2008年 国際学術貢献賞(中国科学院)
2011年 JCerSJ優秀論文賞
2012年 紫綬褒章受章
2013年 日本材料学会 支部功労賞

(主なプロジェクト): ① JST創造科学技術推進事業「平尾誘起構造プロジェクト」(1994年~1999年度)
ガラスなどの非晶質材料は内部構造の自由度が大きいため、電場・磁場・光などの外部場によって新たな構造が誘起され、これまでにない様々な機能の発現が可能になるものと期待される。本プロジェクトは、このような誘起構造の形成技術の探索と発現機能の追求、および誘起構造の理論設計を目指して研究を進めた。  その結果、フェムト秒・超短パルスレーザ光の集光照射により、ガラス内部の任意の位置に屈折率変化・イオン価数変化・結晶化・分極配向などの永続的な構造変化が誘起されることを見出した。さらに、これらの構造変化を利用して、光導波路・光メモリ・波長変換など様々な光機能を持つ三次元素子が得られることを明らかにすると共に、超高速の光誘起光スイッチを実現するなど、将来の超高速・大容量光情報処理技術をガラス材料で実現する道を拓いた。

② JST国際共同研究(ICORP)「フォトンクラフトプロジェクト」(2000年~2004年度)
本国際共同研究はフェムト秒レーザーがもつ強力な集光性、超短パルス性、コヒーレンス性などを最大限に利用した物質、特にガラス材料と光との非線形相互作用の機構解明および新しい光機能性材料の創成を目的にして、日本と中国との間で行われた。  日本側はけいはんなプラザスーパーラボ棟に実験室を設けてレーザー物理化学と量子光学の研究およびナノメートルレベルの光学素子作製技術、超高速走査技術などの開発を行った。その結果、フェムト秒レーザーによる超微細立体構造光学結晶の作製、三次元精密光回路の作製、貴金属の空間選択的析出と消去などがガラス内部で可能になり、ガラス中に発光素子、光変調素子、光メモリーなどを創成可能にする革新的なレーザー超微細加工技術が開発された。本共同研究で得られた研究成果は将来の光情報処理に必要な全く新しい概念の三次元光学素子の創成を可能にした。

③ 文部科学省「京都大学計算材料研究者養成ユニット」(2002~2006年度)
計算材料分野において、次世代のわが国の産業を牽引するために要求されるのは、単なる理論屋やプログラマとしての単一機能を持つ人材ではなく、具体的な材料科学の研究・開発上の問題に計算科学の手法を的確に、かつ有機的に適用することのできる高度な人材である。 本ユニットは、材料開発に対して、計算機を活用した実践的解決の能力を持つ高度技術者・研究者を短期間に集中して養成することができた。このために、講演・講義・実習・共同研究を大学院生・ポスドク研究員のほか、広く他部局・他機関・民間等の研究者を対象として行った。また、産業界からも多くの講師を招き、プロジェクトチームを組ませることで、具体的な問題設定・解決の修練を大学院生・ポスドク研究員に経験させた。 本ユニットでは引き続き国内外からの第一線の講師や研究者を常に配置し、材料計算の国際的な研究拠点としての機能も併せることに成功した。

④ NEDOナノテクノロジープログラム「ナノガラス技術プロジェクト」(2001~2005年度)
ガラスに原子・分子レベルで人為的に制御した構造を1~数100nm の大きさで作り、ガラス本来の機能・特性では実現できないデバイスを創出できる技術基盤を開発した。光情報処理回路を小型・高性能化できる三次元光回路材料や室温で強化が可能な薄型・軽量高強度ガラス、ディスプレイに使用できる高輝度ナノ蛍光材料、ガラス中におけるナノスケールの気泡の制御技術によるFPD用ガラスの品質向上、ガラスプリズムの数十倍の能力を持つ高光分散回折格子など、実用化の基盤となるガラス構造制御技術を開発し、大幅な省エネルギー、環境負荷低減等、広範な産業技術の革新的発展に貢献した。

⑤ NEDOナノテクノロジープログラム「三次元光デバイス高効率製造技術プロジェクト」(2006~2010年度)
「ナノガラス技術」プロジェクトで得られた基盤技術をフェムト秒レーザーとホログラム等の波面制御素子による空間光変調技術との組合せにより、世界で初めて実用的な加工技術へと発展させ、三次元光造形を高精度かつ高速に一括形成できる加工プロセス技術を開発した。光情報処理の基本デバイス(光スイッチ、光増幅器、合分波)の集積化による高速大容量通信網技術・オール光通信処理技術に貢献するとともに、情報通信、ライフサイエンス、環境、エネルギー等の広範な分野に適用可能な光学デバイス加工の高精度化による特性の向上と加工の高速化による製造コストの大幅な低減に成功した。

⑥ NEDO特別講座「光集積ラボラトリー」(2006~2010年度)
NEDOナノテクノロジープログラム『ナノガラス技術プロジェクト(平成13~17年度)』および『三次元光デバイス高効率製造技術プロジェクト(平成18~22年度)』の技術的蓄積を活かして、この分野を担うべき数多くの関連技術人材・研究人材を育成し、本技術の普及・発展を図るとともに、関連研究や派生的研究を広く発展させて、我が国の産業競争力強化に結びつける。さらにグローバルな研究ネットワーク構築・人的交流の促進を行い、イノベーションの種を創出するとともに、当該分野の研究開発の総合的展開を図った。その後、技術研究組合や大学の新規研究室に自立発展することができた。

⑦ 京都大学 次世代低炭素ナノデバイス創製ハブ拠点(2010年度~)
http://www.mnhub.cpier.kyoto-u.ac.jp/index.html